- スナップ写真におすすめのカメラを知りたい
- スナップ写真が綺麗に撮れるカメラってどれ?
- いつでも持ち歩けるような軽量コンパクトなカメラがいい
日常を切り取るのが楽しいスナップ写真。(ストリートフォトとも言ったりしますが本記事ではスナップ写真に統一します)
そんなスナップ写真を撮るのにおすすめのカメラってどれを選べばいいのか困りますよね。
僕もスナップ写真をメインに活動しているフォトグラファーなのですが、昔はCanonの大きな一眼レフカメラを持ち歩いて色々なところに出かけてはスナップ写真を撮っていました。

でもやっぱりコンパクトで軽量なカメラがいいなと感じる様になって、軽量コンパクトなカメラを探すようになりました。
今僕がメインで使っているカメラは
の3台で、普段行かないような場所に出かけるときはX-E3、常に持ち歩いているのがGRⅢ、動画も撮りたいときはRX100M5といったような使い分けをしています。
この3台を使っている理由は軽量コンパクトだけど画質には妥協したくないからです。
この記事にたどり着いたということはスマホのカメラでは満足できないからカメラが気になっているという人も多いと思います。
実際に本記事で紹介するカメラはいずれもスマホとは別次元の写真が撮れるので期待しちゃってOKです。
ちょっとでも「カメラはスマホで十分」と思っている人はぜひこちらの記事を読んでから本記事を読んでもらえると、よりカメラで撮ることの楽しさがわかると思いますよ。
その上でいろいろなカメラを使ってきた僕が軽量コンパクトなのに高画質で写真が撮れちゃうおすすめのスナップカメラを紹介していきますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
記事を読めばきっと素敵な相棒と出会うことができると思います。
タク|カメラ・ガジェットブロガー
写真が好きなブロガー。普段はX-E3やRICOH GRIII、SONY RX100Vで街歩きをしながらスナップを撮っています。それをLightroomで現像してインスタやXにアップして楽しんでいるのでぜひフォローしてね。


軽量・コンパクト・高画質と三拍子揃ったスナップカメラ
それではスナップ写真を撮るのにおすすめのカメラをリストにまとめます。
- GRⅢ・GRⅢx
- Nikon Zfc
- FUJIFILM X-Eシリーズ
- RX100シリーズ
ここにリストアップしたものはいずれのカメラも軽量コンパクトと言えるサイズ感で個人的なランキングにもなっています。
比較的はじめてカメラを購入する人でも手にしやすい価格帯から選びました。
選ぶ前提として、スマホのカメラ以上の写真が撮れるという条件は外せないのと、最新機種はかなり高額なのではじめての1台として買いやすい機種に絞りました。



ユーチューバーが紹介しているようなカメラは本当に高いですし、おいそれと買えるようなものではありませんからね。
はじめての1台こそ高級機を!という考えも十分理解していますが、本記事ではあくまでスナップ用途として選びましたのでスポーツや野鳥を撮るために必要な爆速オートフォーカスなどは不要と考えての結果です。
①:ザ・スナップシューター|RICOH GRⅢ・GRⅢx
僕も一番持ち出すことが多いカメラがこのRICOH GRⅢです。
- 軽量コンパクト
- APS-Cセンサー搭載
- ボディ内手振れ補正搭載
- 一眼カメラ並みの高画質
RICOHとしてもGRだけは妥協はしないと豪語する伝説のカメラで、初代はフィルム時代にさかのぼります。
かの有名な森山大道さんや今一番勢いのある写真家・西田航さんも愛用していた高級コンデジで僕もかなり影響されて購入しました。
GRの開発コンセプトは「携帯性・速写性・高画質・深化」。
何といってもコンデジなのにセンサーサイズがAPS-Cなので一眼カメラ並みの画質で写真が撮れます。
スナップシューターの名の通りスナップ写真を撮るために必要な要素だけを追求したカメラとなっていてまさに文字通りの性能です。
コンパクトさと画質を追求した結果、ズーム機能はついておらずGRⅢが28mm、GRⅢxが40mmです。
単焦点だからこその高画質が味わえて、画角に迷うことがないのは意外とメリットです。
ただクロップ機能といって、3段階まで画角を変えることができるためシーンによって使い分けるとこができます。
クロップ機能とは?
クロップ機能は撮影時にカメラのセンサー全体を使用せず、あらかじめ設定した一部分だけを利用して画像を記録する機能を指します。これにより、撮影時点での構図や画角を調整でき、望遠効果を得ることができます。デジタルズームとは違って画質の劣化が少なく済みます。
こんな人におすすめ
- とにかく軽量コンパクトなカメラがいい
- 写りは妥協したくない
クラシカルな見た目だけど現代の写り|Nikon Zfc
次にNikon Zfc。
- 圧倒的なデザイン
- 高画質
- 4K動画も撮れる
- バリアングルモニター搭載
- 豊富なカラーバリエーション
はっきりいってこのレベルのカメラがこの価格で買えるなんて奇跡です。
発売自体は2021年ですが今でも現役で使えるミラーレス一眼です。
センサーサイズはAPS-CなのでGRシリーズと同じ大型センサー。
特徴は何といってもそのビジュアルでクラシカルなザ・カメラといった印象です。
中身はZ50というNikon初のAPS-Cミラーレスと同等の性能を持っているので見た目の好みでZ50を選んでも画質は変わりません。
またZfcは動画性能も素晴らしく、写真も動画も両方楽しみたいという人にはまさにうってつけのカメラ。



4K動画も撮れますしマイク性能も一定の評価があります。
ただ手振れ補正が電子式なので上位モデルに搭載されているボディ内手振れ補正と比べてしまうと厳しい場面もあるかもしれません。
こんな人におすすめ
- ビジュアル重視
- 動画も撮りたい
- レンズ交換も楽しみたい
みんな大好きFUJIカラー|FUJIFILM X-Eシリーズ
FUJIFILM X-Eシリーズは初代から4まで出ていて、残念ながら新品の販売は終了しています。
- ミラーレスなのにコンパクト
- ビジュアルが素晴らしい
- フィルムシミュレーションが使える
- 意外と暗所もイケる
僕も程度の良い中古をオークションでGETしたんですが、このカメラを使う人はカメラ愛好家がほとんどなので中古の購入もまったく気になりませんでした。
Zfcと同じくクラシカルな見た目で、FUJIFILM独自のカラーが楽しめるフィルムシミュレーションが使えるのがメリットです。
フィルムシミュレーションとはInstagramのフィルターのようなもので、今はどのメーカーも同じような機能がついていますが、FUJIFILMはもともとフィルムメーカーなので色味に関しては他のメーカーでは真似ができない独自の風合いが魅力です。
実際このフィルムシミュレーションが使いたいからFUJIFILMのカメラを使っているというカメラ愛好家も多くいますのでぜひ一度は体験してほしいなと思います。



僕は普段LightroomというRAW現像ソフトで色味を自分好みにすることが多いんですがGRとX-E3ならフィルター機能を使ってJPEG撮って出しでも十分楽しむことができると思います。
動画も撮りたい場合、Zfcと同じくボディ内手振れ補正が搭載されていないので、手振れ補正つきのレンズを使うか、ジンバルを使うかになります。
まぁスチル(写真)専用機と割り切って使うのが良いですね。
こんな人におすすめ
- FUJIFILMのフィルムシミュレーションが使いたい
- コンパクトが良いけどレンズ交換したい
- 動画は撮らない
高級コンデジのド定番|SONY RX100シリーズ
高級コンデジと言えばこのシリーズ、SONY RX100シリーズ。
ここでは僕が使っているRX100M5を例に解説します。
- 1インチセンサー搭載
- ポップアップファインダー搭載
- チルト液晶(上下に可動する液晶)搭載
- 爆速AF性能
僕のはRX100M5ですがこれはその兄弟機で違いは画像処理エンジンが新しくなったことで連写可能枚数の向上やAF性能の向上などがありますが、正直体感できる差はありませんのでどちらでも問題ないと思います(笑)
これは本当にいいカメラで一眼カメラ並みの性能をコンパクトなボディにギュッと詰め込んだ感じです。
SONY RX100シリーズは初代から2024年時点ではMark7までとなっていて当初から人気のカメラです。
量販店などでも必ず置いてあると思いますので一度触ってみてください。他のコンデジとのクオリティの差が分かると思います。
特に他のコンデジと違う点はカールツァイス製のレンズを搭載しているという点です。
RX100シリーズはすべてこのカールツァイス製のレンズを搭載しており、その為にシャープな写りを実現しています。
それがポケットに入るサイズであるということが驚きですよね。バッグすらいりません(笑)
GRⅢを持っているのにいまだに手放せない理由についても触れておきます。
それは動画性能の良さです。
300gを切るボディに光学式手振れ補正がついていて4K30p動画まで撮れてしまうという至れり尽くせり。
アクションカムも良いですがやっぱり1インチセンサーと光学式のズームがついているカメラで撮った映像は表現の幅が違うのでこれはこれで持っておきたいというわけです。
と言いつつDJI osmo action5 proがめちゃくちゃ気になっていますがw
一度気になったらダメな性格で買ってしまいました。



レビュー記事も書きますのでまた更新します。
スナップ写真で使うカメラに必要な要素とは


こちらを最初に書いておけばよかった感じもしますが、スナップ写真を撮るために必要なカメラのスペックとはなんでしょうかというお話です。
僕が思う点としては
- 軽量コンパクト
- シャッターレスポンスが良い
- そこそこの写り
こんな感じですかね。
①:軽量コンパクト
まず「軽量コンパクト」と言う点は個人的には外せません。
重たくて大きなカメラではスナップ写真には不向きだと思っています。以前は僕も一眼レフを持ってスナップに出かけていましたが、やっぱり大きなカメラを持ち歩いていると周りの人も警戒します。



カメラを持っているというだけで変質者扱いしてくる人もいました(笑)
なのでやっぱりカメラという存在は出来る限り薄くしておくことに越したことはありません。
また、長時間持ち歩いているといくら男性であっても手首や肩に負担がかかり続けますので地味に疲れちゃうんですよね。
バッグに入れて持ち歩くという方法もありますが、速射性は格段に下がります。
「あっ!」と思った瞬間を切り取るのがスナップですからいちいちバッグに入れていたらシャッターチャンスを逃してしまいます。
なので重さとしては1Kg以下が理想ですよね。1Kg以下と割り切れば首から下げていても疲れませんしコンパクトなのでそこまでカメラの存在感も出ませんのでおすすめですね。
②:シャッターレスポンスが良い
次に「シャッターレスポンスが良い」という点ですが、シャッターレスポンスというのはシャッターボタンを押してからシャッターが切れるまでのラグの大小のことと考えてもらってOKです。
スマホなどではシャッターボタンを押したタイミングと実際にカシャ!っと撮れるタイミングって少しズレますよね。それはシャッターレスポンスが悪いということで、「今だ!」と思ったタイミングでシャッターを押してもその瞬間は撮れないんです。
なのでシャッターレスポンスは思っている以上に重要な要素であり、かつスペック表には載ってこない項目でもあるので実際に量販店などで触れるのであれば試した方がいいですね。
③:そこそこの写り
そしてここも地味に重要な項目ですが、「そこそこの写り」である点です。
そりゃぁ僕だってめちゃくちゃ良い写りの方がうれしいですよ。
しかしですね、それを求めてしまうと「軽量コンパクト」はまず無理です。
ボディもレンズもそれなりに大きく重くなりますのでスナップに関しては写りは最重要ではないんです。
ポートレートとかならまつげの一本一本までくっきり映したいというケースがあると思いますが、スナップではそんな高画質な必要はまったくありませんし、むしろ多少ノイズがあった方が雰囲気が良い場合も多いので「そこそこの写り」というのは意外に大切な要素なのではないかと思います。
ストリートスナップの巨匠である森山大道さんもNikonのS7000というコンデジで撮影しています。これは高級コンデジではなく一般的なコンデジです。
このことを知ると意外にカメラは何でもOKじゃんってなりますよね(笑)
まぁ森山大道大先生だからこそ通用するんですけど。
ただ高級コンデジと言われる中でも本記事の最初に紹介しているRICOH GRⅢシリーズはコンデジの皮をかぶったミラーレスカメラとも言え、撮れる写真はプロでも納得のクオリティなのでスナップを趣味にするなら絶対におすすめしたいカメラです。
スナップ写真におすすめのカメラ設定
最後にスナップ撮影におすすめの設定を紹介しておきますね。
僕は基本的に以下の設定です。
- Mモード
- シャッタースピードは1/250以上
- 絞りはF5.6~8
- ISOはオート
だいたいこれで撮っています。
写真表現の中でシャッタースピードはブレに関係します。
街並みも人もピタッと止めて撮りたいならこのくらいの速度が必要ですし、人だけぶらして撮りたい場合は1/25くらいまで下げて撮ります。
そして絞り(F値)はF5.6~8くらいが一番シャープに映りますしスナップではあまりボケは必要ないのでこのくらいにしてあります。1インチコンデジの時はF4.0~7.1くらいでも大丈夫だと思います。
ISOはオートに設定していて露出は露出補正を上下させているだけですね。
Aモードでもいいんですけどシャッタースピードを極端に下げたい場合なんかは面倒くさいのでやっぱりMモードが良いですね。
より詳しい解説は以下の記事に書いてありますのでご興味のある方はぜひ読んでいただけるとうれしいです。
まとめ:スナップ写真を撮るなら軽量コンパクトなカメラがおすすめです
スナップ写真を趣味にするのは出かける頻度も増えますし、日頃通っている道でも見る場所が変わるのでとてもおすすめです。
そこにお気に入りのカメラがあれば一気に気分が変わるのでぜひカメラとの素敵な出会いをしてみてください。
記事のおさらいもしておきましょう。
- 軽量コンパクト
- シャッターレスポンスが良い
- そこそこの写り
- Mモード
- シャッタースピードは1/250以上
- 絞りはF5.6~8
- ISOはオート
今回紹介したカメラはいずれも間違いない機種なのでぜひご自分の好みや撮影シーンに合わせてチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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