- スナップ写真を撮ってみたいけどやっちゃいけないことって何かな?
- スナップ写真のマナーを詳しく知りたいな
という方に向けて、今回の記事ではスナップ写真におけるマナーを解説していきたいと思います。
僕も普段、街歩きをしながらスナップ写真を撮るのが趣味なのでよくスナップ写真を撮っています。
その中で実際に起こったトラブルなどの事例も交えながらスナップ写真のマナーを徹底解説していきますね。
この記事を読めば最低限のマナーはもちろん、トラブルが起きた際の対応などもわかると思いますのでぜひ最後までお付き合いくださいね。
スナップ写真のマナーを徹底解説!【トラブル事例あり】
はいそれではスナップ写真をする上でのマナーを解説していきますね。
まず、かんたんにサラッとスナップ写真の定義に触れておきたいと思います。
一般的にスナップ写真とは『下準備をしないで撮影した写真』のこととされています。
どういうことかと言いますと、例えばポートレート写真や記念写真などはストロボや三脚、場合によっては撮影場所の指定など、色々な準備を経てから撮影に入ります。
それに対してスナップ写真は「アッと思った瞬間」にシャッターを切るので同じシチュエーションは二度とない場合がほとんどです。
なのでスナップ写真を一言で言い現わすと「今、その瞬間を切り取った写真」と言えますね。
ストリートスナップという言葉もありますが、僕は同じ意味で捉えています。
スナップ写真のマナーの基本はこの5つ
- 個人を特定できるような形で写真に写さない
- 立入禁止の場所に入らない
- 屋内での撮影は責任者の許可を得る
- 公共の場ではフラッシュに注意する
- プライベートな空間では撮影しない
① 個人を特定できるような形で写真に写さない
まずは僕が特に意識しているポイントです。
それは「個人を特定できるような形で写真に写さない」ということです。
もちろん友だち同士で集まっている瞬間などは仲間内のルールに沿っていれば問題ないと思います。
街歩きスナップで例えば信号待ちをしている人を正面からアップで撮影したり、すれ違う人を正面から写したりするとその写真からその人を特定することも出来てしまう可能性がありますよね。
過去にカメラメーカーのプロモーション映像で問題になった件もあり、この点についてはかなり慎重になった方がいいと考えています。
基本的に一般的に外にあるものは見てもいいものとされており、イコール撮影しても問題ないとされていますが、モラルの問題で人を嫌な気持ちにさせることは認められません。
法律面で言えば本人の許可を得ないまま撮影したりSNSに投稿してしまうと「肖像権侵害」となる可能性もありますので十分に注意が必要ですね。
② 立入禁止の場所に入らない
次は当たり前のことですが「立入禁止の場所に入らない」ことです。
これも問題になるケースとしてよくあるのが鉄道写真の撮影において、柵を乗り越えてしまったり入ってはいけないスペースに入ってしまったりとトラブルが多いと聞きます。
時には線路沿いの住宅の庭に入ってしまったりと普通では考えられないケースもありますね。
その度に同じカメラを愛する者として非常に残念な気持ちになります。
また人の土地でなくとも危険だから立入禁止となっている場所も少なくありません。
もう少し前に出た方がいい写真が撮れると思ってしまう気持ちは非常にわかりますが、そのために柵を超えて入ってしまったりすると場合によっては高いところから転落してしまったり、水に落ちてしまったりするケースも考えられますので、立入禁止についてはしっかり守るようにしたいですね。
法律面で考えると「不法侵入(住居侵入罪・建造物侵入罪)」などに問われるケースもあるので注意が必要です。
③ 屋内での撮影は責任者の許可を得る
これも気をつけなければなりませんが屋内は基本的に管理者がいる場合がほとんどかと思います。
カフェなどで自分のテーブルの上にあるものを撮影するくらいなら問題ありませんが、店内を広く撮ったりする際はその場にいる他の人やスタッフなど、無許可で撮影するとトラブルになるケースがあります。
公共の建物などは注意書きがないのであれば基本的にOKと認識していいと思いますが、一般的な店舗や企業が管理している建物に関してはしっかりと許可を得る、もしくは係の方に問い合わせるということを忘れずにするようにしましょう。
④ 公共の場ではフラッシュに注意する
これは最近よく見かけるケースで屋外でウエディングフォトを撮影していることがあります。
危険なことに車道のすぐそばで行っていることもあり、なんの躊躇いもなくフラッシュを使って撮影していますがこれは非常に危険な行為です。
当たり前ですが車を運転している方はいきなりフラッシュが光るとびっくりしてしまいます。
スナップではあまりフラッシュは使わないとは思いますが、事故の原因になる可能性があるため公共の場でのフラッシュ撮影には十分注意しましょう。
⑤ プライベートな空間では撮影しない
これも当たり前のことですが外から見えるからといって家の中などプライベートな空間を撮影してはいけません。
最悪の場合は盗撮として罪に問われてしまう可能性もありますので特に注意が必要だと思っています。
僕は例えカメラを向けることがなくても疑いがかけられそうなシーンではカメラはバッグにしまっているようにしています。
そうすることで余計なトラブルを避けることができます。
撮りたい瞬間は待ってはくれませんので本当は常にカメラは手に持っていたいんですけどね。
スナップ写真のマナー違反?!トラブル事例
次に実際に起きたトラブルをご紹介いたします。
- ①:勝手に撮影するなと言われた
- ②:撮った写真を消してくださいと言われた
- ③:通報された・・・
僕がスナップ撮影をしているときに実際に遭いました(笑)
1、勝手に撮影するなと言われた
これは半分言いがかりに近いケースでしたが道ゆく人に呼び止められて「勝手に撮影するんじゃない!」と怒られたことがあります。
もちろんその人を狙って撮影していたわけでもなく、普通に街並みを撮っていただけなのでその人も写真には写っていませんでした。やんわりとあなたは写っていませんし街並みを撮影してるだけですよと伝えました。
それでもカメラを向けられて嫌な気分になったと言われてしまいましたので、そもそもあなたがいたことも気にしていませんでしたし、写真にも写っていませんのでご安心くださいと伝えたら無視して行ってしまいました(笑)
冷静になって考えると写真を撮らない人にとってはカメラを持っている人というだけで不審者扱いしてくる人も少なからずいらっしゃいます。
僕たちフォトグラファーはカメラを持って歩いている人を見かけても自分と同じようにスナップでも撮っているのかなとしか思いませんが一般の方々からすると少し警戒してしまう気持ちも少しわかるような気もします。
ただだからと言って目立たないようにコソコソしていたら余計怪しい挙動になってしまいますのでやましいことがなければ堂々としているのがいいですよ。
2、撮った写真を消してくださいと言われた
次も似たようなケースですが公園で紫陽花を撮っていた時に子供連れのお母さんに「今の写真消してもらえますか?」と言われたことがあります。
おそらく子供を盗撮されたのではないかと思ったようで、僕は今の写真ってどれのことですか?とその日に撮影した写真をすべて見てもらいました。
当然勘違いで、「すみません、子供を撮られたと勘違いしてしまいました。」と謝罪していただきましたが、どんだけ怪しいやつに見えたんだよと少しショックを受けました(笑)
僕の名誉のために言っておきますが僕は既婚者ですし子供も息子が二人います。僕なりにいい父親だと思っていますのでどうか読者の皆様はご安心ください。(なんの弁明???)
3、通報された・・・
次は極めつけで通報されました・・・。
駅周辺でスナップをしていたときのことですが、急にお巡りさんに呼び止められ「すみません、カメラを持ってウロウロしている人がいると通報を受けまして念の為職務質問させていただいていいですか?」と。
僕は当然「通報?僕が?されたの?」状態です。
一応言っておきますが見た目にもそれなりに気を遣っていますし顔をしっかり出していました。(コロナ前だったし)
確かに駅周辺には階段も多いので盗撮を疑われたのかもしれませんが、堂々と撮った写真全部をお巡りさんに見せてあげました。
お巡りさんも「ごめんなさいね、一応連絡を受けたもので・・・。どうぞ続きを楽しんでください。」と事なきを得ました。
以上、写真を撮っていればこういうこともたまにあったりなかったりしますが、別にやましいことをしているわけではありませんので堂々としていればいいんです。
ただカメラを向けられて不快になる人もいるということだけは理解しておかなければなりませんね。誤解されてもちゃんと写真を見せて説明すればほとんどの場合は納得していただけますのでご安心ください。
スナップ写真のマナーを守って素晴らしい作品を撮ろう
はい、ここまでつらつらとスナップ写真を撮る上でのマナーを解説してきましたが、いずれも少し配慮することで未然に防ぐことのできるものばかりです。
スナップ写真でいい作品を撮りたいという気持ちばかりが先行してしまい、マナーを守れなくなってしまうと本末転倒です。
人に感動してもらえるような写真がマナーも守れずに撮れるわけがないというのが僕の持論です。
ぜひスナップ写真のマナーを意識して素敵な作品を撮ってくださいね。
スナップ写真におすすめのカメラはこちらの記事で解説していますのでぜひ読んでみてください。
このブログではカメラや写真に関することを発信しています。
ぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しく思います。
それではまた別の記事で!
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