- 手ぶれや被写体ぶれがおきないシャッタースピードの目安が知りたい
- スポーツシーンや運動会でぶれた写真が多い…
とお悩みの方いませんか?
この記事ではシャッタースピードの目安についてわかりやすく解説していきます。
普通のスナップ撮影からスポーツ撮影、三脚を使う場合などシーンに合わせておすすめのシャッタースピードの合わせ方を紹介していきますのでぜひ最後までお付き合いください。
僕はフォトグラファーとして普段はスナップ撮影や風景、スポーツ撮影など幅広く活動しています。シャッタースピードは写真の露出を決める上で一番重要な項目だと思っています。
「とにかく失敗の少ない撮影にしたい」という場合はまずこのシャッタースピードから設定していくことをおすすめしていますのでシーンごとのシャッタースピードの目安を一通り覚えていくといいですよ。
【シーン別】シャッタースピードの目安【ミスショットが減る】
それではシャッタースピードの目安について解説していきますね。 基本的な考え方としては1/焦点距離の2倍と覚えておくといいです。
多分多くの場合は1/焦点距離という教え方をしていると思いますがそれは大昔の基準です。
デジタルカメラではエントリーモデルでも2,000万画素以上の機種がほとんどで、高画素になればなるほど手ぶれを敏感に感じ取ってしまいます。
なので1/焦点距離×2というのが間違いない目安となります。 しかもこのくらいを目安にしておけば手ぶれだけでなく被写体ぶれも防ぐことができると思いますのでおすすめです。 このことを踏まえてシーン別のシャッタースピードの目安も解説していきます。
普段の撮影で使うシャッタースピードの目安
ここでいう普段の撮影とは主にスナップ撮影のことを指しています。
友達と出かけながら撮っていく記念写真も含めて一般的な撮影では基本的に手持ちで撮影することがほとんどだと思います。 手持ち撮影をする上で気をつけるべきは手ぶれですね。
例えば標準域のレンズを使って撮影していく時はだいたい24mmから70mmくらいまでのレンズを使うことが多いと思います。 その際のシャッタースピードの目安は1/125〜1/250くらいみておけばOKです。
焦点距離の2倍といいましたがぴったり2倍ということではありませんのでその辺りは好みやISO感度などの要素とバランスをとると画質を保ったまま撮影ができます。
24mmくらいのレンズでも1/125以上は欲しいところで、なぜなら被写体ぶれが起きてしまうからですね。 例えば花とかを被写体にしたとき風で揺れたりしていますよね。
そのときにシャッタースピード1/40とかだとまず被写体ぶれします。
手ぶれは結構意識して気を付けますが被写体ぶれというのは割と気にせず撮影してしまいます。 僕もいまだに被写体ぶれしているときがあります・・・。
なので短いレンズを使っているときでも最低限のシャッタースピードを確保しておくとミスショットは格段に減りますので覚えておいてください。
晴れている屋外などではこのシャッタースピードでも遅く、ISO感度を低いままでも明るすぎるというケースも多いと思います。 そんな時は迷いなくシャッタースピードを上げて撮影すればOKです。
被写体が動くものの場合のシャッタースピードの目安
次に子供やペットなど動く被写体の場合の目安について説明しますね。
動く程度にもよりますが前提として公園で遊ぶ子供とサッカーやバスケットなどスポーツシーンはまったく別と考えてください。
スポーツシーンは次の話で解説するのでここでは普通に公園で遊ぶ子供やワンちゃんなどをイメージした目安です。
この場合のシャッタースピードの目安は1/400以上です。
このくらいのシャッタースピードであれば大体のものは手ぶれも被写体ぶれもせずに撮影することができます。 ボールを追いかけて走っている子供やワンちゃんなどでもしっかりとめてくれます。 ただし次の場合はスポーツシーンと同じような目安が必要になります。
- 走っている電車や新幹線
- 鳥の飛び立つ瞬間
- ズームレンズを使って動く被写体を撮る場合
上記のような場合は通常の動く被写体の目安では追いきれませんので次のスポーツシーンの目安を参考にしてみてください。
スポーツシーンの場合のシャッタースピードの目安
ちなみにこれは僕ば最も得意とする撮影シーンです。(自慢です) スポーツと言っても色々な競技がありますが僕の場合はアメリカンフットボールが多いので基本的には屋外のスポーツです。
日中に撮影するときもあればナイターの場合もありますが基本的には1/1000以上を確保しています。 どんなに素早い動きでもこのくらいのシャッタースピードがあればしっかり止まってくれます。
そしてスポーツシーンを撮影するコツはもう一つあって、その競技をしっかり理解するということです。
競技をしっかり理解していれば次にどんな動きをするのか、どこにボールが来るかを予測できるようになりますので狙いたい瞬間にカメラを合わせることがスムーズにできるようになります。
これは他の記事でも書いていてシャッタースピード以外にも準備が必要なので以下の記事を参考にしてみてください。
≫ 一眼レフカメラを使ったスポーツシーンの撮り方【完全保存版】
三脚を使う場合のシャッタースピードの目安
最後に三脚を使った撮影の場合の目安ですが、これは正直表現の仕方によります。
例えば海や湖の水面を滑らかに表現したい場合や滝の流れをつなげて撮りたい場合は極端に遅い2秒とかにします。 逆に雨を空中でピタッととめたい場合はスポーツシーンと同じように1/1000くらい必要になります。
三脚を使えば手ぶれをきにしなくてよくなりますので表現の好みに合わせて自由に設定してみましょう。 僕が三脚を使って風景写真を撮るときによく使うのは2秒です。 波も滑らかに表現できて目では見ることのできない世界を写してくれます。
星を撮りたい時は真っ暗な環境で25秒とかも使ったります。 これも特別な撮影なので別の記事にしますね。
暗いシーンでのシャッタースピードはどうするべきか
次に暗いシーンでもシャッタースピードを確保したい場合の設定について説明していきます。 これは初心者が一番困るシーンではないでしょうか。 (まぁ僕もいまだに困りますが) 夜のスナップ撮影などで使っている設定を参考にしながら解説していきますね。
ISO感度を上げる
まずはISO感度を上げます。 夕方くらいなら1600くらいで足りるかもしれませんが夜は6400くらいまで上げます。
そして絞りを開放で使うことによってシャッタースピードを確保します。 スナップでよく使うF値は8前後ですが夜はそんなに絞ってしまうとシャッタースピードが稼げないのでそのレンズの一番明るいF値にしてなるべくシャッタースピードを上げられるようにします。
ただ夜と言ってもネオンや街灯、ビルの明るさが十分にある場所では意外と明るいのでそこまで困ることはありません。 そういった時はISOを1600くらいまで使えば十分に撮影することができます。
明るいレンズを使う
次に明るいレンズを使うということですが明るいレンズはもれなく高価です。 しかもズームレンズになると構造上どうしても大きく重くなってしまうのであまり現実的ではありません。
ただサードパーティ製のレンズなら比較的手に入りやすい価格のものもありますし、中古で数千円でGETできるオールドレンズという選択肢もあるのでF値が2以下のレンズを使ってシャッタースピードを稼ぐという方法もあります。
キヤノンならEF50mm・f1.8の単焦点レンズが15,000円以下でGETできますのでこれは一度味わってみて欲しいですね。 暗いシーンだけでなく明るいシーンでも綺麗なボケを表現することができるのでめちゃくちゃおすすめです。
ストロボや照明を使うのはアリ?
これは初心者にはちょっと難しいアイテムですよね。
まずストロボやディフューザーと呼ばれる照明アイテムはポートレート撮影などでは当たり前に使われているアイテムですがスナップや風景ではまず使うことはありません。
人物の顔をしっかり明るく写すために使うという意味合いが強いのでスタジオ撮影で使うことが多いですね。
暗いシーンでは逆に顔が真っ白に写ってしまうので逆光にしてシルエットを強調したりという場合で使います。 なのでシャッタースピードを稼ぎたいからストロボを使うという考え方は基本しないのでそれならISOを上げて撮影しましょう。
まとめ:シャッタースピードは極力高くしよう
結論として次の表にまとめました。 ぜひスクショなどして活用してみてくださいね。
日中のスナップ・動かない被写体 | 1/125〜1/250程度 |
日中の動体撮影 | 1/400以上 |
日中の屋外スポーツ | 1/1000は欲しいが最悪1/500 |
屋内・ナイタースポーツ | 1/500は欲しい・・・ |
夕方以降のスナップ | 1/焦点距離は最低確保 |
正直レンズに合わせて目安を決めるよりも被写体に合わせて決める方が現実的なので、よく言われている『1/焦点距離』などは参考程度にしておくといいですよ。
望遠レンズでスナップを撮影する場合はあまりないかもしれませんが、便利ズームなどなら300mm前後でスナップを撮る場合はあるのでそういった場合は最低でも1/500くらいは欲しいところですね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。 このブログではカメラや撮影のことについて発信しています。 ぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しいです。
それではまた。
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