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タク
フォトグラファー兼ブロガー
フォトグラファーです。カメラやレンズ、その他アクセサリーに関する情報を発信していています。インスタグラムでも作例を発信中なのでぜひフォローよろしくおねがします。主な撮影はスポーツシーンとスナップです。スポーツは特にアメリカンフットボールの撮影が多く、チーム専属カメラマンの経験もあります。趣味はアメフト観戦、フラッグフットボール、ルアーフィッシングです。やや多趣味なので忙しすぎです。

夜のスナップ写真を綺麗に撮る方法

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  • 夜にスナップ写真を撮ると写真がザラザラになってしまう・・・
  • 夜でもきれいに撮れる方法ないかな

という悩みを解決します。

こんにちはフォトグラファーのタクです。

今回の記事では夜のスナップ写真を綺麗に撮る方法をご紹介いたします。

僕も昔は夜のスナップ撮影でどうしても綺麗に写真が撮れずに苦労していました。

そんなときにどこにも夜スナップのコツを教えてくれるサイトや動画がなくて一人で悩んでいました(笑)

色々試行錯誤しながらようやくたどり着いた結論を解説していきますのでぜひ最後までお付き合いください。

目次

夜のスナップ写真を綺麗に撮る方法

夜のスナップ写真で一番大切なことは光量の確保です。

そのためカメラの設定をしっかり確認する必要があります。

よくある間違いは日中の撮影と同じ設定で撮ってしまうことです。

そもそもの話、暗い場所で写真を撮るということ自体が普通ではないので日中の設定と同じでいいわけがありません。

カメラという機械はまだまだ人間の目には到底及ばず、光の情報をデジタル化して認識しているにすぎず、どのくらいの明るさかどうかを正確に判断出来ていません。

これはどんな高級カメラを使っていても同じです。

なのでどんな明るさにするのかはある程度撮る側が決めてから設定に反映させるという意識が大切ですね。

あとは極力被写体となるものに光が当たっている環境を探すことです。

タク
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カメラを構えている場所が暗くても被写体さえ明るければ問題ありません。

場合によってはストロボ(フラッシュ)を使うことも必要になりますが、周りで車が走っている場所などでストロボを使うのは非常に危険なので注意が必要ですね。

だいたいスナップなのでストロボなどの装備は持ち合わせていないケースがほとんどだと思いますのでカメラの設定で気を付けるポイントを中心に書いていきます。

夜のスナップ写真におすすめの設定

まず光量の確保という点で重要な項目はシャッタースピードと絞りです。

シャッタースピードについてはレンズの焦点距離や被写体が動く・動かない、またブレをどこまで許容するかにもよりますので、まずはここを意図した設定にしてみましょう。

次に絞りですが、絞りはレンズの性能に依存してしまうので持っているレンズによってはF1.8などの明るさがある場合もあれば、キットレンズでF3.5やF5.6といったケースもあります。

それでもなるべく光量を確保するたねには開放F値に設定するというのは試した方が良いです。

スナップなのでパンフォーカス(全体にピントがあっている状態)にしてボケさせたくないという方もいらっしゃると思いますが、被写体から離れて撮ればある程度パンフォーカスで撮影することは可能なので、自分と被写体の位置関係を考えながら撮影してみるのも面白いですよ。

最後にISO感度ですが、極力低い数値で撮りたいですね。

ノイズは特に暗部に出やすいので夜のスナップではノイズはかなり気になります。

モノクロ表現などではノイズは相性が良いのでひとつの味として成立しますが、それ以外の場合は極力ノイズは避けたいものの一つです。

Lightroomなどで処理するとしても撮影の段階で抑えられえるのであれば抑えて撮るということをおすすめします。

タク
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だいたいエントリーモデルのカメラであればISO1600、中級機以上でもISO6400を上限としてシャッタースピードを調整するようにすればなんとかなるものですよ(笑)

また夜のスナップ写真を撮影する際の共通のポイントは少し暗めに撮っておくということをおすすめします。

それは後程解説しますが、写真は白飛びしてしまうとその部分のデータは補正しようがないんですね。

逆に黒潰れの場合、白飛びよりは多少なんとかなる場合が経験上多いので保険の意味で少しアンダー目(暗め)で撮るようにすると現像するときに救える機会が増えますよ。

最後に「RAW撮影」が絶対おすすめです。

RAW撮影とはカメラの記録方式をRAWにして撮るということですが、普段スマホなどで撮影すると記録方式はJPEGデータになっています。

JPEGとは画像のファイル形式のひとつで圧縮された画像ファイルと思っていただければOKです。

RAWはJPEGにする前の元データでRAW=生という意味合いからもわかる通りなにも加工・圧縮されていない状態のデータのことです。

両者の違いはデータ量の違いです。

詳しく解説すると膨大な文字数になってしまうのでそれはまた別の記事でということで、ここではざっくりと解説しますね。

RAWとJPEGの違い

  • JPEG:8bit(1677万色)、編集(保存)するたびに画質が劣化する
  • RAW:14bit(4兆3980億色)、いくら編集しても画質は劣化しない

はいこれだけ表現できる色の幅が違うんですね。

基本的にモニターが表示できるのは8bit程度なので画面で見た際にどちらがRAWでどちらがJPEGかを瞬時に判断できるほどの差はなく、何も加工・補正しないのであれば、最終的に8bitのJPEGデータにした時の違いはまったくと言っていいほどありません。

むしろカメラ内で調整されて仕上がったJPEGの方が綺麗です。

ただ陰影の強弱や色の濃淡を自分好みに編集するときはその差は歴然です。

夜のスナップでありがちな「黒く潰れてしまっている部分」や「白く飛んでしまっている部分」もRAWデータなら実はデータが残っていて黒からグレーまでのグラデーションを美しく滑らかに表現できるようになります。

写真において黒という色は非常に重要で、この表現がスマホの写真と明らかに異なる部分だと思っています。

なのでこの機会にぜひRAWデータの扱いにも慣れておくとよりハイクオリティな写真ライフを送ることができますよ。

夜のスナップ写真に必要なカメラの条件

次に夜のスナップ写真を撮るのに必要なカメラの条件です。

本音を言うと高感度に強い中級機以上のカメラとなりますが、正直価格が高いのでエントリークラスやコンデジという選択もアリです。

カメラを選ぶ際の条件はこんな感じです。

  1. 高感度に強いカメラを選ぶ
  2. 軽量コンパクトなカメラを選ぶ
  3. 手振れ補正があるカメラ・レンズを選ぶ

① 高感度に強いカメラを選ぶ

まず条件その①「高感度に強い」というのはセンサーサイズに依存したりします。

センサーサイズとはカメラ内部のイメージセンサーという部品のことでフィルム写真でいうところのフィルムの役割を担う部品です。

このセンサーサイズは「フルサイズ」や「APS-C」などとサイズが色々あります。

一般的に販売されているもので一番大きなものはフジフイルムの「中判サイズ」ですが、これはニッチな分野なのでここでは省きます。

上から大きい順に

  • フルサイズ
  • APS-C
  • マイクロフォーサーズ
  • 1インチ
  • 1/2.3インチ以下

となっております。

先ほど言った通りフルサイズが一番大きいので高感度耐性が高いのですが、APS-Cやマイクロフォーサーズでも十分綺麗な夜のスナップ写真を撮ることができます。

タク
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僕も実際にAPS-Cや1インチセンサーのカメラで夜のスナップ写真を沢撮っていますが工夫次第で十分クリアな写真になりますよ。

センサーサイズと同じくらい重要なのは画像処理エンジンです。

画像処理エンジンとはカメラの心臓部で、撮影した画像データを処理する速度やノイズの処理、連写性能やオートフォーカスの性能などすべてをつかさどる部品です。

このエンジンが新しいほどその性能は高く、暗い場所でのオートフォーカスが正確になったりノイズの処理が上手かったりするので結果的にISO感度を高くしてもクリアな写りになるということですね。

なのでカメラやスマホなどのデジモノは新しいほど高品質となるわけです。

しかし最新機種でなくとも十分な性能を備えているので5年前くらいのモデルなら十分実用可能です。

僕も2016年発売のカメラを持っていますが、まったく問題なく使えますので中古から選ぶのもいいかもしれませんよ。

② 軽量コンパクトなカメラを選ぶ

次の条件その②「軽量コンパクト」についてですが、これは夜スナップに限定した話ではありません。

僕の中での写真の定義として「撮るものを決めていくのはスナップではない」というものがあります。

カッコよく聞こえてしまったかもしれませんが(笑)、スナップはその瞬間を切り取るのが魅力なのであれを撮ろう・これを撮ろうと考えて被写体を探しに行くのとはちょっと違うと思っているんですよね。

なので散歩や買い物ついでに歩き回っていて「あ!」と思った瞬間を撮るくらいの感覚を大事にしています。

なんとなく「スナップ撮りに行こう」と思って出かけるにしてもデカいカメラをよっこらせと持っていくのはちょっと億劫なんですよね。

依頼された撮影やスポーツシーンを撮りに行くときは被写体が決まっているので本気の装備でで出かけてもまったく苦にはなりませんし、何も撮らずに帰ってくることはまずあり得ません。

スナップの場合はそれが結構な確率であり得るんですよね。

実際にスナップを撮りに出かけて何も撮らずに帰ってきたということは何度もあります。

大きな一眼レフを持って行っていたのでただ重たい荷物を持って歩き回っていただけという・・・。

タク
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車移動ならいいのですがそうでない場合は後悔も大きくなります(笑)

そうなってしまうとどんどんスナップ写真から足が離れてしまうため、軽量コンパクトは見逃せないポイントだと思っています。

軽量コンパクトはどうしてもセンサーサイズが小さくなってしまうため、フルサイズ機で軽量コンパクトとなるとSONYのα7Cなどの機種しかありませんが、それも価格はかなり高いのでここではおすすめしません。

なのでAPS-Cやマイクロフォーサーズ、場合によっては1インチの高級コンデジという選択肢もアリですよ。

僕も実際にSONYのRX100M5という1インチセンサーのコンデジを常に持ち歩いていますが、それからというものスナップ写真を撮影する頻度は爆発的に高まりました。

スナップ写真なのでそもそも画質はそこまでこだわっていませんでしたが、それでも十分なクオリティで撮ることができるので、初めのころは正直驚きました。

③ 手ぶれ補正があるカメラ・レンズを選ぶ

条件その③「手振れ補正がある」という点はシャッタースピードを出来る限り遅く設定できるからです。

エントリークラスのカメラでも手振れ補正がついていれば少なくとも3段分くらいの手振れ補正が期待できますので、仮にシャッタースピードが1/125必要なシーンでも1/15で撮れてしまうということになります。

その分ISO感度を下げることができますのでノイズを少なくできるというわけです。

絞りを開放F値にしていてもどうにもならない場面で重宝しますので夜のスナップ写真を撮る際は必須の機能かもしれませんね。

別の記事でスナップ写真におすすめのカメラについて書いていますのでぜひ読んでみてください。

≫ スナップ写真におすすめのカメラ【人気の機種はこれ】

夜のスナップ写真に必要なレンズの条件

次はカメラ本体ではなくレンズの条件を挙げてみたいと思います。

  • 開放F値が低い
  • 軽量コンパクト
  • 手振れ補正がある

カメラの性能と同じく光量の確保がしやすいレンズがいいですね。

そういった意味で開放F値が低いレンズというのは非常に重宝します。

開放F値が低めのレンズはどうしても高いイメージがあると思いますが、各メーカーとも所謂「撒き餌レンズ」と呼ばれる安価なレンズを販売していますのでまずはそれがおすすめですね。

そうすれば次の軽量コンパクトという部分もカバーしていますので一石二鳥です。

ただ手振れ補正は安価なレンズにはついていない場合がほとんどなので、ある程度のものが必要になりますが、カメラ側に手振れ補正がついていればそこまで気にしなくてもいいかもしれませんね。

これらの条件が当てはまればしっかり脇を締めて撮ることで最低限のシャッタースピードで低ISO感度撮影を実現できますのでノイズの少ないクリアな写真を撮ることができますよ。

夜のスナップ写真は現像が決め手

夜のスナップ写真は現像が決め手


ここまでは撮影のポイント、カメラ・レンズの選び方について解説してきました。

ここからは撮った後の処理を中心に解説しますね。

普段は撮ってそのままという方でも、よりハイクオリティな写真に仕上げてみたいなという方はぜひ最後までお付き合いくださいね。

写真は光と色のデータですが、それらをある程度補正して自分好みの風合いに仕上げることができます。

これを現像と呼んでいますが、フィルム写真の頃もただ普通に写真を焼いていたわけではなく、陰影の強弱や色の濃淡など、自分好みの表現にするために色々な工夫がされていました。

InstagramやTwitterで沢山のいいねがついている写真はほぼほぼこの現像処理が行われています。

今のスマホはかなり高画質なので表現の強弱が非常に見やすく表示されるのでみんな頑張って補正・編集しているというわけですね(笑)

夜のスナップ写真では露出を被写体に合わせてもそれ以外の部分が暗く潰れてしまったり、光や明るい部分が白飛びしてしまったりとなかなか全体に適正な露出で撮影できるというシーンがありません。

なので前述したとおり少しアンダー目で撮影しておくと現像処理をするときに暗い部分の明るさを調整すると全体的に適正な露出に近づけることができます。

ノイズの処理に優れたソフトを使いたい

現像はもちろんスマホに初めからある写真アプリ(カメラロール)でも最低限の補正は可能です。

ただしあくまでも最低限で、全体の明るさを調整・色の濃さを調整・周辺減光(ビネット)の調整くらいしかできませんので、夜のスナップ写真で処理したいノイズの処理ができません。

またほとんどの場合、そうしたデフォルトアプリではRAWデータを扱うことができないので、他のアプリケーションを使うことになります。

その際、選択肢になるのが次のものですかね。

  • Lightroom
  • Photoshop
  • Luminar neo

他にも無料のアプリもあることはありますが、使い勝手や品質ではまったくこれらの比になりませんので個人的にはおすすめしません。

RAWデータを扱う場合、これらはいずれも有料になりますが、Lightroomは無料版もあるのでJEPGでしか撮らないという人はLightroom無料版がおすすめです。

JPEG写真でも撮影の時点で極力ノイズを抑えた撮り方をすれば十分綺麗な編集ができると思いますよ。

まとめ:夜のスナップ写真、決め手は光量の確保とノイズ処理

結論:夜のスナップ写真は光量の確保とノイズ処理

長文になってしまいましたがこれが結論です。

撮影する段階でしっかり光量を確保して撮る。

撮った写真はノイズ処理の出来る現像ソフトを使ってクリアに仕上げる。

これだけです。

そうすればSNSでも沢山いいねがもらえるハイクオリティな写真に仕上げることができると思います。

JPEGからでもRAWからでも現像方法は同じなのでまずはJPEG写真を自分好みの写真に仕上げるということを楽しんでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

このブログではカメラ・写真のことやLightroomの使い方などを発信しています。

ぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しいです。

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