- 運動会のカメラってどのくらいのものを選べばいいの?
- あまり予算がないけどコスパのいいカメラが知りたい。
- スマホだとどうしても遠くの子供が撮れないな
運動会で必ずと言っていいほど目にする一眼カメラ。
スマホで撮影しても隣で一眼カメラを構えているとちょっと引け目を感じてしまうのはなぜなのか・・・。
この記事では運動会におすすめのカメラとその選び方について解説しています。
僕は高校や大学のアメフトチームのカメラマンとして撮影することが多いのですが、運動会でも走る子供を撮るにはある程度の性能を備えたカメラでないとうまく撮れません。
ですが運動会以外じゃ滅多にカメラなんて使わないなという方向けに比較的リーズナブルで性能も十分なカメラをピックアップしてみました。
この記事を読めば必要十分でリーズナブルなカメラがわかりますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
運動会におすすめのカメラ【最低限必要な予算とは】
カメラを選ぶ際に一番気になる点と言えばやっぱり「予算」ですよね。
正直普段使いのカメラなら5万円くらいでおすすめできるカメラはあるんですが、運動会となると被写体は動いていますし、被写体との距離もそれなりに離れているのである程度の性能が必要になります。
なので僕は運動会でおすすめできるカメラを購入するのに必要な最低限の予算を「10万円」と設定しています。
決して安い金額ではありませんよね。
でも最低金額を5万円に設定したとしても、正直その範囲で動いていて、かつ遠くの被写体を撮影できる性能を有したカメラはほとんどありません。
購入したとしても満足できなければその5万円は無駄だったと感じてしまいますね。
それこそスマホと変わんないじゃん・・・みたいな結果になる恐れも・・・。
なので多少無理してでも10万円を出して運動会を撮影できるカメラを手にした方が絶対後悔はないはずです。
そしてそれはお子さんが小さいうちに決断した方がいいかもです。
僕はその決断が遅すぎました。長男が高校生のときでしたがそれでも高いカメラを買ってよかったと思っています。
そこで今回は予算10万円前後で購入できる運動会におすすめのカメラを紹介していきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
10万円で買える運動会におすすめのカメラ
SONY α6100ダブルズームレンズキット
まずはSONYのミラーレス一眼α6100です。
2022年時点ではα6600まで進化していますが、α6100でも十分実用性が高くミラーレスの特徴である爆速AFも健在です。
やっぱり運動会で使うカメラの一番のポイントは動いている被写体に対してしっかりピントを合わせることができるかどうかにかかってきます。
これはいくら撮影する我々が練習してもカメラ自体の性能が足りていなければどうしようもない部分なので動体撮影はカメラの性能に依存するんですね。
なのでこのα6100なら申し分ないAF性能を備えていますので慣れない動体撮影でもきれいに撮らせてくると思いますよ。
ただ気になる点としては以下の2点で
- ズームの距離がちょっと足りないかな
- バッテリーの持ちが心配
という点です。
ズームが足りない点については2,400万画素あるのでトリミング(後で拡大・切り取り)しても十分綺麗なまま抜き出せるのでカバー可能です。
バッテリーの持ちに関してもミラーレス一眼の宿命ともいえる点でα6100に限った話ではないので予備のバッテリーを持っていればお子さんが出ていないプログラムの時に交換すればOKですね。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D3500 ダブルズームキット
次はミラーレスではなく一眼レフタイプのカメラでNikon D3500です。
このカメラは一眼レフと言ってもミラーレスと同じような軽さとコンパクトさを兼ね備えています。
僕はスポーツ撮影ではD3500よりも上位モデルにあたるCANONの一眼レフを使っていますが、このD3500も画質という面ではまったくもって負けていません。
むしろ嫉妬するレベルのシャープな写りです。
それはローパスフィルターレスセンサーを搭載しているからなんですが、そんなこと言われても良くわかりませんよね。
大丈夫です。
細かいことなんて気にしなくていいです。とにかくエントリーモデル以上の写真が撮れちゃいます。
また先ほど紹介したα6100のキットレンズよりもズームできる300mmまでの望遠レンズがついていますので、より近くまでズームすることができる点も魅力ですよね。
気になる点は
- AFはミラーレスには劣る
- 液晶が固定式でタッチできない
- Wi-Fi機能がない
という点です。
ひとつ上のクラスにD5600という機種がありますが、その機種はこれらのポイントもカバーしていますが、予算オーバーなんですよね。
ただ撮れる写真には差はありませんし、液晶も言うほど動かすことはありませんのでそこまで気にしなくてもいいかと思っています。
実際に僕も可動式の液晶のカメラを使っていますがほぼ使うことはありませんし(笑)
Wi-FiもメモリーカードリーダーでスマホやPCに読み込んだ方が何倍も早いので撮ってすぐにSNSにアップしたいという場合でなければ使うことはないですかね。
それよりもバッテリーひとつで1,500枚以上撮影できるパワフルさがあるので予備のバッテリーと交換する手間も必要ないというのは嬉しいですね。
運動会を撮るのに必要なカメラのスペックとは
ここまでで運動会におすすめのカメラをいくつか紹介してきましたが、運動会を撮るために必要なカメラのスペックも解説していきますね。
ポイントが分かればここで紹介したカメラ以外にも選択肢が広がりますし、多少傷があってもいいよという方は中古のカメラも探しやすくなりますね。
まず結論ですが以下のようなスペックがあればOKです。
- 素早いオートフォーカス性能
- 秒間5コマ以上の連写性能
- 高感度耐性が良い
運動会という動いている被写体を撮影するにあたってこの3つは必須かと思います。
素早いオートフォーカス性能とはピントを合わせる速度のことで、動いている被写体にしっかりとピントが合うかも当然重要ですが、そのピントが合う速さも重要です。
ゴールする瞬間を撮りたいのになかなかピントが合わないカメラだとシャッターチャンスを逃してしまいますので、ここは一番重要と言っても過言ではありませんね。
とはいえオートフォーカス性能を突き詰めれば当たり前ですが高額になります。なのである程度の速度があれば十分です。
エントリーモデルでも10万円クラスのカメラであればしっかり備えているので安心してくださいね。
次に連写性能ですが、動いている被写体の撮影になれていないと撮りたいと思った瞬間にチャッターが切れなかったなんてことはよくあることです。
それをカバーしてくれるのが連写機能です。バトンタッチの瞬間を撮りたい場合はその前から連写を使っていれば1回のシャッターで狙うよりも成功率はぐグンと高まります。
僕もスポーツ撮影では連写しまくりなのでぜひ使ってみてください。
最後の高感度耐性が良いというのはシャッタースピードとも少し関連する点でもあるのですが、ISO感度と言われるカメラが光を感知する感度というものがあります。
この数値は一般的に低ければ低いほど画質が良いとされています。
ただ運動会やスポーツなどの撮影では被写体ブレを抑えるために高いシャッタースピードに設定して撮影しなければならず、一瞬のシャッターの合間に光をより感知するため必然的にこのISO感度を高く設定しなければなりません。
その際、少ない光を強制的に増幅させているためどうしてもノイズが発生します。
そのノイズが画質に影響してザラザラした写真になってしまうんですね。
スマホとかでも暗い場所で写真を撮るとザラザラになりますよね。分かりやすく言えばあれが高感度耐性が悪いということです。
なので多少ISO感度を高くしても画質に影響しないようなカメラが高感度に強いとされています。
これも突き詰めると金額に比例しますが、常用感度と言われる項目で常用ISO感度:25,600くらいまでのカメラであれば問題ないかと思います。
カメラよりもレンズが重要
運動会やスポーツ撮影ではカメラ本体ももちろんですがどちらかといえばレンズの方が重要です。
それは必要なズームが備わっているかと、純正レンズの方がオートフォーカス性能が高いからです。
よく「キットレンズは性能が悪い」なんて言ってわざわざ高いレンズを進めてくる人もいますが、商業用途で使う場合であればもちろん僕もそう思いますが、自分の子供運動会で撮るなどの趣味の範囲ならキットレンズだって十分綺麗な写りだと思っています。
中にはキットレンズを売却してまで、他社製のレンズを購入するケースもあります。ポートレートや風景写真であればまったく問題ありませんが、動いている被写体を追いかけるスポーツ撮影ではキットレンズだとしても純正レンズの方がAF性能・速度は速いです。(あくまでも経験上)
なのでここで紹介したカメラのキットレンズは十分な性能と画質を備えたものなので安心してもらって大丈夫ですよ。
選んではいけないカメラの特徴とは
逆に運動会などの撮影に於いて選んではいけないカメラの特徴も挙げておきますね。
- レンズ一体型のカメラ
- コントラストAFのカメラ
- カメラとレンズのどちらにも手振れ補正が搭載されていない
運動会で使うカメラを選ぶうえで上記3つの点は抑えておきたいポイントです。
レンズ一体型のカメラは一般的にコンデジと呼ばれているコンパクトカメラやネオ一眼といった見た目は一眼レフやミラーレス一眼の様に見えますがレンズが交換できないタイプです。
これらのカメラの何がダメかというとズームが電動式なんですよね。電動ズームは瞬時に寄ったり引いたりできないのでチャッターチャンスを逃してしまいます。
ズームレバーでいちいち「ウィーン、ウィーン」とゆっくり引いたり寄ったりするので動画を撮るときなんかは便利ではありますが、走っている子供を追いかけながらズームしたい時なんかは例え相手が小学生でも追いつきません。
なのでレンズ一体型のカメラは動体撮影には向きません。
次にコントラストAFのカメラですが、これはオートフォーカスの方式のことです。
ちょっと専門的な話になってしまいますが、カメラのAF性能を決める上でAF方式は避けて通れません。今は像面位相差AFが主流になっていたり、メインが像面位相差AFでサブ的にコントラストAF方式を採用しているカメラが多くなっており、その結果スピーディなAFが可能になっています。
コントラストAFのみというカメラは今は少なくなっていますが、中古でカメラを選ぶ際などは盲点になりがちなのでご注意くださいね。
あとこれはそうそうありませんがカメラ・レンズのどちらにも手振れ補正が入っていないものです。
カメラ本体にはなくてもレンズには搭載されているケースがほとんどだと思いますので、これはあまり心配しなくてもいいかもしれませんが一応気にしておくといいかと思います。
今はボディ内手振れ補正も当たり前になっていますがこの記事で紹介するには予算的に変えるカメラではありませんので(汗)
まとめ:運動会におすすめのカメラの特徴とは
- 早いオートフォーカス性能
- 秒間5コマ以上の連写性能
- 高感度耐性が良い
上記3つを抑えているカメラであれば問題なく撮影できると思います。
デジタル一眼カメラも所詮はデジモノなのでこの記事で紹介したカメラ以外でも予算が許せば新しければ新しいほど性能は進化しています。
運動会以外にもカメラを趣味にしてみたいという方はぜひご自分の用途に合わせたカメラを選んでみてはいかがでしょうか。
カメラを買うときっと日々の生活が豊かになりますよ。
スポーツ撮影時のカメラの設定が良くわからないという方に向けても記事を書いていますのでよかったらそちらの記事も読んでみてくださいね。
このブログではカメラに関する情報を中心に発信しています。
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