- ホワイトバランスってなに?
- ホワイトバランスってどんなときに使うの?
という疑問を解決します。
今回の記事ではカメラのホワイトバランスという機能について解説していきますね。
ホワイトバランスは一眼カメラの他にもスマホカメラやビデオカメラにも備わっている機能で、機能の目的は文字通り「白を白く写すための機能」です。
日本語では「色温度」なんて言われることもあります。「?」って感じですよね。
白という色は光源によって見え方が変わります。
例えば夕日の下では赤っぽくなりますし、蛍光灯の下ではちょっと青みがかった色合いになります。これをちゃんとカメラ側で認識して自然な色合いになるように調整する機能がホワイトバランスです。
僕なりの表現すると「写真の温かみを調整する機能」といった方が伝わりやすいかと思います。
本記事ではそのあたりを詳しく解説していますのでぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ホワイトバランスの調整って?【上級テク教えます】
はいそれではホワイトバランスについて解説していきます。
一眼レフやミラーレス、スマホでは基本的に【AWB(オートホワイトバランス)】という表示があり、デフォルトではオートという設定になっています。
現在のカメラは非常に優秀でこのオートホワイトバランスでほとんどのシーンが自然な色合いで撮影できてしまいます。
「じゃぁ別にオートのままにしておけばいいじゃん。」
はいその通りです。
ただし、このオートホワイトバランスも万能ではなく、主に光源が複数あるシチュエーションだと自分が思っている色合いと異なった写真になってしまう場合があります。
専門用語で「色かぶり」と言ったりしますが、光源の色が被写体や背景全体に影響してしまうことで、太陽光なら比較的自然な色合いになるので問題ありませんが、蛍光灯やLEDライトなどではやや青みがかった印象に見えてしまうこともあります。
そうした時にこのホワイトバランスを調整して色を補正していくという使い方です。
プリセットモードがある
では撮影するシチュエーションに合わせてわざわざホワイトバランスを調整しなきゃいけないの???
メンドクサ・・・。
ご安心ください。
ホワイトバランスの設定にはあらかじめ次のようなモードがあります。
- 太陽光
- 日陰
- 曇り
- 白熱電灯
- 蛍光灯
- K
これはカメラメーカーが状況に応じて大体このくらいで設定すれば自然な色合いになるよという目安で設定されているものです。
最後のKとはケルビンと読みます。明るさの単位でこれをマニュアルで設定していきます。
プロカメラマンはこのKモードにして自分の好みの色合いに設定してから撮影したりします。
アマチュアでも自分好みの色合いにするときはこのKモードにしてイメージと近い色合いにして撮影すると写真表現が一層豊かになるのでおすすめです。
ホワイトバランス補正
ホワイトバランスと同じような機能でホワイトバランス補正というものがあります。これはホワイトバランスで調整しきれなかったときなどに使う機能です。
多くの場合、赤(アンバー)・青(ブルー)・緑(グリーン)・紫(マゼンダ)の4色の四角い画面で調整しますが、ここで自分の描いた色に微調整することができます。
このホワイトバランス補正は個人的にとても良く使う機能で、例えば夕日の写真や夕日が沈んだ後のマジックアワーなど、空のグラデーションをより鮮やかにしたい場合などに多用します。
ひとつ僕の撮影した作例を載せますね。
これは夕日が沈んだ後の写真で本当はもう少し黒に近い空の色でした。
そこでこのホワイトバランス補正の調整を青と紫に極振りして撮影すると青みが強く鮮やかな空を表現することができるんです。
目で見た景色よりも記憶の中に残っているイメージをそのまま写真にしたような表現をすることができるのでおすすめです。
RAW撮影時は気にしなくてOK
RAW撮影とは写真の色情報がより潤沢なものになる撮影のことです。
カメラで撮影してそのままカメラのモニターで見ている写真はJPEG画像で、スマホなどでも撮ったその場で見ることができる一般的な記録形式です。
JPEGデータはカメラの内部処理で現像した後の写真のことで、ここから色合いなどをレタッチするよりもRAWデータのままパソコンに取り込んで処理した方がより潤沢なデータを扱うことができます。
したがってRAW撮影は後で自分好みの風合いに現像するためのデータ形式と覚えておけばOKです。
ワンランク上のホワイトバランス調整
ここからは写真を意図的に仕上げるためのテクニックを紹介していきますね。
インスタグラムなどにあがっている綺麗な写真はほとんどの場合、加工してあります。
それを写真と言えるのかという議論もありますが、フィルム写真の時代でも作者の意図をフィルムに反映させて色の濃淡や明るさを調整していましたし、写真ではなく「作品」として捉えているのでまったく問題ないと考えています。
写真の楽しみ方は自由ですからね。
色合いを自分好みに
まずはホワイトバランス補正の微調整で肌の温かみを調整したり、風景の色合いをイメージに近づけたりと一般的な使い方にチャレンジしてみましょう。
僕は紅葉の写真のときに少し赤みを強めたりすることが多いですね。
目で見た景色よりもイメージに近い色合いにするときにこの機能で補正することが多いです。
極端な振り幅で幻想的な表現に
先程の作例でも紹介しましたマジックアワーの場合、ホワイトバランス補正を青や紫に振ると、空の青みが強く表現されます。
例えば青・紫の両方を極端に振ります。
なので画面で見ると一番左下にポイントがくるように設定すると作例のような色合いで空を撮ることができますよ。
逆にまだ太陽が沈む前の時間で太陽を被写体にする場合は赤に振るとより夕日の赤が強調されて燃えるような太陽を表現することができます。
ポイントはあまり色が多くない構図や被写体の場合にこのような極端な補正をすると意外に不自然さは感じず、かつ大胆な写真になるのでこれはぜひやってみてください。
まとめ:基本はオートホワイトバランスでOK
それでは結論ですが「ホワイトバランスはオートでOK」です。
これまで上級テクニックなども紹介してきましたが基本はオートでまったく問題ありません。
逆にホワイトバランスを使う場合はスタジオ撮影などでストロボや照明を多用するとき、屋内撮影で光源が蛍光灯のときなど、太陽の光以外が光源のときに使う場合が多いと思います。
あとは本当にレアなケースではライブ撮影で目まぐるしく照明が変化する環境でしょうか。(基本撮影許可されませんが仕事として請け負う場合など)
作品として自分の好みをしっかり反映させたい場合は記事内で紹介した補正をすればいいと思いますが、スナップや旅行などの写真であれば基本オートで撮影すれば十分綺麗な写真が撮れます。
またPCなどでじっくりこだわった現像をするという上級者の方はそもそもRAW撮影すると思いますのであとから補正しますよね。
僕はスポーツ撮影をするときに撮って出し(JPEG撮影)で撮影しますので、ホワイトバランスやピクチャースタイルなどをしっかり設定してから撮影しています。
なので自分が撮影する被写体や後でPCで現像するなど、様々なシチュエーションによって機能を使い分けるのがいいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
このブログではカメラや写真に関する情報を発信していますのでぜひ他の記事なども読んでいただけると嬉しいです。
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