一眼レフカメラの手入れの仕方を知りたいな。
自分でできるのかな。
という疑問にお答えします。
この記事では一眼レフカメラの手入れの仕方を解説しています。初心者の方でも簡単にできる方法やツールも紹介していますのでぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いている僕はカメラ歴5年のアマチュアフォトグラファーです。主にスポーツ撮影をしていてアメリカンフットボールの撮影がメインです。チーム専属のフィールドカメラマンをしたこともあるので実際にやっていた手入れの方法も交えて解説してきます。
一眼レフカメラの手入れの仕方【保管方法も解説】
一眼レフカメラやレンズは稼働部品も多く、湿気にも弱いので手入れの仕方や保管方法がわからないという方は意外に多いものです。僕の知り合いもバッグの中にしまったまま押入れに入れていていざ使おうとした時にカビだらけでレンズが使えなかったというケースもありました。
そこでこの記事では初心者の方でもできる簡単な手入れの方法と保管方法をお教えしますのでぜひ試してみてください。
この記事で紹介するのはあくまでも僕個人が行っている方法なのでお試しになる際は『 自己責任 』でお願いしますm(_ _)m
一眼レフカメラのお手入れツール一覧
それでは一眼レフカメラの手入れにはどのようなツールを用意すればいいのかを解説していきますね。用途別にまとめてみましたので参考にしてみてください。
品名 | 用途・使い方 |
---|---|
ブロワー | 本体やレンズの埃やゴミを吹き飛ばす。ギュッと握るとエアーが勢いよく吹きでますのでその風圧で埃や込みを飛ばす。 |
ブラシ | ブロワーと同様。ブロワーで取りきれなかった埃やゴミを除去。優しく撫でるように扱う。 |
レンズペン | レンズのメンテナンス。ブラシ部分で埃・ボミを除去し、セーム革部分で指紋や手垢を拭き取る。 |
レンズ洗浄液 | レンズを拭く。レンズ用のクリーニングペーパーに染み込ませて吹き上げる。 |
レンズ用ペーパー類 | レンズ洗浄液を染み込ませて清掃。ペーパーに洗浄液が染み込ませてあるタイプもある。いずれも用途は同じくレンズのクリーニングに使う。 |
センサー用洗浄液 | カメラのイメージセンサーのゴミを除去。スワブと呼ばれる専用クリーニングツールに染み込ませてセンサーを拭く。 |
スワブ | イメージセンサーのクリーニング。センサー用洗浄液(無水エタノールなど)を染み込ませてイメージセンサーをクリーニング。(染み込ませたタイプもある) |
マイクロファイバークロス | カメラ本体とレンズの拭き上げ。カメラ本体やレンズの指紋や手垢を拭く。 |
クリーニングキットがおすすめ
これらのツールはまとめて販売されているものも多くあります。
アマゾンやカメラ屋さんにはカメラやレンズ以外にも三脚やカメラバッグと一緒にクリーナーなどのお手入れツールも販売されています。そうしたものを買えば一通り必要な道具が入っていますのでお得に揃えることができます。
一緒にドライボックスを購入するとカメラとレンズの保管に便利ですよ。
カメラの保管は湿気が命取りとなりますので本来は防湿庫と呼ばれる除湿機能付きの棚に保管するのですが、意外と高額なのでカメラ1台とレンズ2~3本ならドライボックスでOKです。
ドライボックスは場所も取らないのでおすすめですよ。
一眼レフカメラの手入れを画像つきで解説
それでは実際に僕が一眼レフカメラをメンテナンスする際の手順を解説していきます。
注意点なども書きつつ手順を追って書いていきます。
カメラ本体の手入れ
手順①:全体の埃・ゴミをブロワーで吹いていきます。
ファインダー、ダイヤルやボタン、また可動式のモニターなどは隙間に埃・ゴミがたまりやすいので入念に吹きます。
そしてブロワーで取り切れない分はブラシを使って除去していきます。優しくなでるように一方向にブラッシングすると傷がつきにくいです。
電源をOFFにしてレンズを外すとやりやすいですよ。
手順②:ファインダーを拭く
ファインダーはレンズクリーナーをペーパーに染み込ませて拭きます。
アイカップという部品(目のクッション)を取り外してファインダーのガラス面を拭いていきます。
隅の方は細い棒などにペーパーを巻き付けて拭くといいですよ。
手順③:マウントの手入れ
マウント部は金属製なので綿棒でから拭きします。
レンズとの接点(金色の通電部分)も同じように拭きます。
手順④:全体の汚れ
マウント部のメンテナンスが終わったらキャップを閉めて、全体の汚れを落としていきます。
はじめにブロワーやブラシで埃・ゴミを除去したと思いますが、手垢などは落ちませんのでファイバークロスなどで拭いていきます。
モニターもファイバークロスでOKです。
レンズの手入れ
次はレンズです。
手順①:ブロワーで埃・ゴミを飛ばしていきます。
レンズキャップ(フィルターをしている方はフィルターも外す)を外して前玉・後玉(一番外側のレンズ・一番本体側のレンズのこと)や前玉・後玉のキワなどを入念にエアーを吹きかけていきます。
手順②:レンズクリーナーで拭く
レンズ用のペーパーにクリーナーを染み込ませ、前玉・後玉を拭き上げます。僕の場合は中心からくるくると外側に向かって端っこに向かっていきます。
手順③:鏡筒の手入れ
意外に忘れやすいのが鏡筒です。
特にズームレンズでは鏡筒が伸縮するためその間から埃などが入り込みカビの原因になります。
なので鏡筒についた埃や手垢もしっかり落とすようにしましょう。ファイバークロスで拭き上げればOKです。
カメラ内部のメンテナンス
いよいよ本丸です(笑)
先ほどカメラの外側をメンテナンスしましたね。それで終わりではありません。
一番重要なのはセンサーの汚れです。
中級機以上は電源のON・OFF時にセンサーのクリーニング動作をするカメラも多いですが、センサー汚れが付くと空を撮影したときや、真っ白なものを撮ったときに黒い点のようなものが映り込むことがあります。
これはレンズの汚れという場合もありますが、センサーが汚れている場合も少なくありません。
なのでレンズの汚れ以外で写真に汚れが映っていたらセンサーを疑った方がいいでしょう。
センサーはカメラ屋さんでもメンテナンスをしてくれますので自分でやるのがちょっと・・・という人はカメラ屋さんに相談してみるといいですよ。
それでは自分でメンテナンスする手順を書いていきますね。
手順①:ミラーを上げてセンサーを露出させます。
ミラーレスカメラではない一眼レフの場合、センサーの前面にミラーがあります。
そのままではセンサーを拭くことができませんのでミラーアップをします。
設定画面のいずれかにイメージセンサークリーニングモードのような設定があると思いますのでそこからミラーアップをしてください。
手順②:スワブにセンサー専用洗浄液を染み込ませて優しく拭いていきます。
センサーのサイズに合ったスワブが用意できればベストですが少し小さめでも問題ありません。
ガラス窓を水切りで拭いていく要領でスワブでセンサーの汚れを除去していきます。
コツはセンサーの横の辺にスワブを縦に置きます。そして少し傾けながら逆の端までスーッと拭きます。
逆端まで来たら今度は逆にスーッと戻ります。
そして新しいスワブでから拭きを同じようにします。
試し撮りの方法
センサーのメンテナンスをしたら、汚れがしっかりと取れているかを確認するために試し撮りをします。
真っ白な壁があればいいですが、ない場合は白い紙を撮って汚れが映り込んでいないかをチェックします。
汚れが確認出来たらもう一度スワブで同じように繰り返し手入れをしていきます。
これですべての手入れが終了です。お疲れ様でした!
保管方法
メンテナンスが終わったらカメラを保管しますが、カメラは湿気が天敵です。
理由はカビの原因になるからですね。
カビは湿気や埃・手垢などを栄養源に繁殖するので常に湿度の管理が必要です。
本来は防湿庫という専用の保管庫があればいいですがドライボックスでもOKです。
カメラ用のドライボックスが安価で売られていますのでカメラとレンズの本数に合わせた大きさのものを用意するといいですよ。
ドライボックスに乾燥剤を入れて保管すればOKです。100均などで湿度計を買って入れておくと管理がしやすいですよ。
湿度が低すぎてもカメラのグリップなどが傷んでしまうのでできればカメラ用の乾燥剤を用意したいですね。
まとめ:一眼レフカメラの手入れは慣れれば簡単です
カメラ屋さんでもキャンペーンで3,000円くらいでやってくれる時もありますが、自分のカメラですし自分で手入れした方が愛着がわきますよ。
僕もカメラのメンテナンスははじめから自分でやっています。はじめての時はびくびくしながら1時間くらいかかりましたが、慣れれば20分くらいでできちゃいます。YouTubeなどでも手順動画がありますので参考までに見てみるとよりイメージしやすいと思います。
今後もカメラに関する情報を発信していきたいと思います。
最後まで読んでいただき感謝です。
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