- SILKYPIXというRAW現像ソフトがあるって聞いたけど
- 他のソフトと何が違うの?
- SILKYPIXを使ったほうがいい人とは
SILKYPIXは市川ソフトラボラトリーという日本の企業がリリースしているRAW現像ソフトです。
LightroomやLuminar neoなどと同じくハイレベルなRAW現像を行うことができます。
この記事ではSILKIPIXの概要や魅力、デメリットなどを網羅的に解説しています。
他社のRAW現像ソフトにはない強みもありますので特定の環境では強力な武器になると思います。
FUJIFILMやPanasonicのRAWデータを扱う人にとっては非常に魅力的なRAW現像ソフトかもしれませんよ。
その点もしっかり解説しますのでぜひ最後まで読んでみてください。
SILKYPIXとは合成機能に特化した超解像RAW現像がウリ
SILKYPIXの概要
- 国産のRAW現像ソフト
- 超解像合成による高画質表現
- JPEGデータの編集が優秀
価格は以下のとおり。
価格は税込です | ダウンロード版 | パッケージ版 |
---|---|---|
新規購入 | 22,000円 | 28,050円 |
9.10Proユーザー | 8,800円 | |
8Pro以前ユーザー | 11,000円 | |
無印ユーザー | 13,200円 |
価格感としては比較的良心的かと思います。

僕がメインで使っているLightroomはサブスクで月額1,080円くらいで何年も払い続けなければなりません笑
まあLightroomはクラウドに写真データを保存してスマホやタブレットなどでも編集できるという利便性があるので一概に比較はできませんが。
パッケージ版はやや割高感ありますがネット環境がなくても購入できるのがメリットです。
特に理由がなければダウンロード版を選べばOKです。
SILKIPIXは国産のRAW現像ソフト
SILKYPIXは市川ソフトラボラトリーという千葉県にある企業のソフトで日本製という点では安心感がありますね。
社名の通りソフトウェアを幅広く開発しており、中には学校教育向けのものもあったりしますが一貫して画像処理に軸を置いておりこだわりを感じますね。
こうした点からサポート体制に強みを持っており、購入後も安心して問い合わせることができますね。
SILKYPIXの合成機能
SILKIPIXは合成機能に定評があります。
ここでいう合成機能というのは写真に写っていないものを追加したりする合成ではなく、明るさの異なる複数の写真を1枚にまとめたり、同じ構図で連写した場合、背景をそのままに動いている被写体のみを連続的に並べたりするあくまで写真表現の範疇で合成する機能のことです。
以下にSILKYPIXの合成機能の種類を紹介します。
- 超解像合成
- 写真データの画素数をより細かく切り分けて高精細な画像処理を行う機能
- 多重露光合成
- 複数の写真を合成する機能。これにより通常のノイズ処理よりもきれいな仕上がりになる。
- 多重露光(動体)合成
- ベースとなる1枚の写真に写っている動体のみを残して他の写真を複数枚合成する機能。イルミネーションや星空の写真で活用できる。
- 多重露光(夜景)
- ノイズや暗部の処理に優れた機能。手持ち撮影で三脚を使ったようなクオリティに仕上がる。
- 比較明合成
- 複数の写真の明るい部分のみを抽出して合成する機能。花火や星景写真で活用できる。
- 被写界深度合成
- 同じ構図で異なるピントの写真を組み合わせて全体的にピントが合ったような写真を人工的に作り出す機能。
- 動体除去合成
- 同じ構図で撮った写真の中にある動いている被写体を除去して仕上げる機能。街中の歩行者や車のみを除去できる。
- ストロボモーション合成
- 同じ構図の写真複数枚から動いている被写体のみを検出して一枚にまとめる機能。
基本的な補正についてはスタンダードでも可能ですが部分的な対応についてはPROのみの機能となっています。
もう写真表現における合成に関してはSILKYPIXがナンバーワンだと思います。
たぶんみなさんが思い浮かべる合成といえば空に架空の月を浮かべたり、背景をまったく違う写真に入れ替えたりというイメージかと思いますが、そういったことはPhotoshopやLuminar neoでなければできません。
使う目的がまったく異なるのでSILKYPIXはあくまで写真作品としての合成がしたいという方にぴったりのソフトですね。
SILKIPIXはJPEGデータもハイクオリティな仕上がりに
RAWデータだけでなくJPEGデータに特化したプランもあります。
僕もスポーツ撮影など1度に1,000枚以上撮影する際はたまにJPEGのみで撮ったりすることがありますが、あとでやっぱり編集したいなと思うことがあります。
SILKYPIXの場合JPEG特化型のプランもあり価格はなんと5,500円とめっちゃ安い。
JPEGは8bitデータですがこのソフトを使うと16bitまで自動拡張して編集することができるのでRAWに近いデータにして編集できるというぶっ飛んだ機能です。
これによりRAW撮影だけでなくJPEG撮影したときの写真までクオリティを高めることができるというのは昔の写真も作品レベルまで昇華する可能性があるということでもありますので楽しみですね。
Photoshopにもスーパー解像度という機能が実装されましたが同じようなイメージですね。
SILKYPIXユーザーの評価
SILKYPIXは意外とユーザーが多く、特にプロの写真家として活動されている方もいます。
おそらく印刷関連の機能が他のソフトよりも充実しているという点も影響しているようにも感じますが、使いやすいという声も多く聞かれます。
15年以上の実績があるソフトなので昔からのユーザーは多いと思います。
レビューや口コミを調査していくと以下のようなポイントが多く挙がっていました。
- 合成機能が凄い
- 操作がわかりやすい
- 低スペックなPCだと重い
- レンズプロファイルの対応が遅い
良いポイント・いまいちなポイント半々という感じですが一つひとつ掘り下げてみましよう。
合成機能が凄い
SILKYPIXを選ぶ最大のメリットはこの合成機能の充実度だと思います。
画質革命と大きく打ち出しているだけに超解像合成には自信を持っていると伝わってきますよね。
実際に多くのユーザーはその恩恵を感じているようでその用途は風景や動物で特に感じているようです。

動物の毛並みもこのSILKYPIXなら他のソフトよりもシャープになるため、そういった風合いが好きなユーザーにはうってつけですね。
またJPEG専用バージョンもあるという点で、RAW撮影の習慣がないユーザーにもお得に購入できるという点は他のソフトにはないポイントですね。
操作がわかりやすい
15年以上この日本で実績を挙げてきただけあって日本人に使いやすいユーザーインターフェースです。
もちろん使いやすさは人によって感じ方は違うので断言はできませんが、ユーザーの反応を見ているとそういった声が多かったのでポイントとして挙げてみました。
まぁ操作はちょっと触ればなれますので、初見で使いにくいと思ってもあまり問題ないと思っています。
僕もLightroomやLuminar neoを初めて使ったときはやぱり戸惑いもありましたからね。
低スペックなPCだと重い
これもほとんどのソフトにあてはあることですが、やっぱり合成機能は特にPCのスペックに動作が左右されるというのは間違いないですね。
動作環境としてはWindowsもMacも
- 4GB以上
- Intel Core2Duo以上
とされていますので今時のPCなら問題ないようにも感じますが、実際このスペックは最低限と思っていた方が良いと思います。
超解像処理をする際はやっぱりPCスペックに処理時間が大きく左右されますし、高画素機の写真データならよりその処理に負荷がかかります。
なのでその辺を考慮した上で検討した方がいいかと思います。
まとめ:SILKYPIXはシャープな写真が好みならおすすめなRAw現像ソフト
SILKYPIXの特徴とユーザーの評価について解説してきました。
結論はシャープな写真が好きならおすすめですね。
やっぱりそこにこだわりを感じるソフトだけあって解像感はかなり感じる作品に仕上がります。
またFUJIFILMとPanasonicのカメラを使っているならそれぞれフィルムシミュレーション・フォトスタイルがそのまま適用できるのでそのメーカー特有の色づくりをもとにより自分好みの風合いに仕上げることができます。
カメラやレンズのプロファイルは多くのRAW現像ソフトが対応していますが、メーカーごとのスタイルをカバーしているというのはやはり国産メーカー同士の繋がりによるものなんでしょうかね。
これはFUJIFILM・Panasonicユーザーは嬉しいポイントだと思います。
SILKYPIXは30日間は無料体験ができますので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
30日間無料体験あります!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SILKYPIX以外のRAW現像ソフトについてはこちらの記事で比較をしています。
もしご興味があればチェックしてみてください。
RAW現像ソフトの比較記事はこちら
このブログではカメラに関することを中心に発信していますのでよかったらぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
それでは!
コメント