- Apple Intelligenceって何ができる?
- どの機種で使えるの?
- 日本語にも対応した?
こんにちはタク(@tak_photo96)です。
日本でも使えるようになったAppleのAI機能、「Apple Intelligence」。僕は普段ChatGPTをメインで使っているんですが、いちいちChatGPTを立ち上げるまでもないちょっとした用途だとApple Intelligenceの方が楽に使えるので最近になって使用頻度が増えてきました。

iPad mini 7(A17 Pro)を使い始めてからは特に。
本記事では実際にApple Intelligenceで何ができるのかを中心に、使える機種や今後の展望などを楽しく解説しています。
Appleユーザーにとってはかなり革命的なAI機能となっているのでApple Intelligenceが気になっている!という人はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
タク|カメラ・ガジェットブロガー
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Apple Intelligenceで何ができるの?
まずはApple Intelligenceで何ができるのかについてまとめていきます。
- 作文ツールで文章をブラッシュアップ
- 簡単な操作で画像生成
- AIを使った写真編集
- より自然な会話ができるSiri
細かい点を挙げればもっとありますが、これだけ抑えておけば十分です。
作文ツールで文章をブラッシュアップ
Apple Intelligenceでいまのところ実用レベルにあるのは正直作文ツール。
純正メモアプリやpagesなどの純正アプリ以外でもテキストを選択すれば使える点もポイントで、ざっくり書いた文章の文体やスタイルを一瞬でブラッシュアップしてくれます。
また、Apple Intelligence経由でChatGPTに文章を作ってもらったりもできるので普段から文章を書くことが多い人にとっては強力なツールになってくれます。



PDFやWebページのテキストを選択して要約してくれたり、要点をまとめてくれたりもしてくれるのでインプット作業がかなり捗りますよ。
簡単な操作で画像生成
画像も簡単に作ることができます。
Playgroundという純正アプリがありますのでそれを開くと写真や要素を好きに組み合わせるだけで一瞬で要素にあった画像を何枚か生成してくれます。
写真アプリにある自分の写真と複数の要素を選ぶだけで似顔絵を生成してくれたり、ペットの写真をアニメ風にと言ったようにいろいろな組み合わせが可能です。
ただこれは本当にお試し程度のクオリティなので、画像生成AIを体験したことのないユーザー向けといった印象が強いですね。
それよりはメモアプリで使えるマジックワンドといったツールの方が実用的で、適当に描いたイラストをアニメ風やイラスト・スケッチ風に清書してくれる機能で、デザインのラフ案などを共有したいときなんかに使うとかなりいいです。
AIを使った写真編集
画像生成よりも実用的なのがAI写真編集。
写真アプリから編集操作をするとクリーンアップという項目が出てくるのでそれをタップすると、余計なものが映っている場所をなぞるだけで削除してくれます。
これは割と使う場面が多いと思いますのでかなり有用な機能だと思います。
SNSにアップしたいのに他の人の顔が写り込んでしまった・・・というような場面で使うと便利ですよね。
より自然な会話ができるSiri
SiriもApple Intelligenceによって強化されています。
今までは予定を変更してもらう場合などはかなり難しいやり取りを必要としていましたが、「明日の13時の予定を15時変更して」という簡単な指示で予定の変更ができるようになりました。
つまり過去の情報を前提として指示ができるようになったということで、かなり使えるシーンが増えたと思います。



僕は正直Siriを使うことは少なかったんですが、車の運転中に音声操作で予定やタスクを指示することが増えたのでこれは良かったなと思っています。
他にも細かい進化が実現したけど・・・
あとは以下のような強化が入っています。
- リアルタイム翻訳
- メールの要約
- 画面の内容を認識
- 音声メモの文字起こしと要約
使う人にとっては便利な機能ばかりですが、必要な場面はまだまだ限定的かなとは思います。
メールの要約も純正メールアプリを使っている人じゃないと意味がないのではやく他のアプリでも使えるようになるといいですよね。
音声メモの文字起こしは前からできましたが、リアルタイムでやってくれるのと、それをそのまま要約してくれるのが画期的で、議事録を音声録音している人にとっては使えそうな機能。



僕も会議の議事録を音声で録ることがありますが、ChatGPTにそのまま入れて議事録にしちゃうことの方が多いですかね。
Apple Intelligenceは強力なプライバシー保護が強み
Apple Intelligence最大の強みはプライバシーの保護だと思っています。
- オンデバイス処理でプライバシーを保護
- Apple独自の小規模LLM
- ChatGPTとの連携
オンデバイス処理でプライバシーを保護
他のAIは入力した情報を一度サーバーに送ってから返答をする仕組みですが、Apple Intelligenceはオンデバイス、つまり端末の中で完了できる点がポイント。
これにより自分の情報を外部に送ることなくAIの恩恵を受けることができるため、他のAIに比べてよりプライバシーを保護を重視しているというわけですね。
Apple Intelligenceを経由してChatGPTを使う場合は入力した情報はサーバーに送られますが、その場合もAppleIDなどの情報は確実に守られますし、Open AIもプライバシーに対しては意識の高い企業なので心配する必要はないですね。
Apple独自の小規模LLM
そもそもApple Intelligenceはどんな言語で動いているのかという点も少し解説しておきましょう。
Apple IntelligenceはAppleが独自に開発した生成AIモデルが使われています。ChatGPTのように幅広い用途で使えるものではなく、あくまでデバイス上で効率よく動かせせるように作られたモデルなので、iPhoneのように小さな端末でも軽快に動くようになっているわけです。
ChatGPTとの連携について
Apple IntelligenceはChatGPTとの連携ができるというのはご存知の通りですが、Apple Intelligence上での連携ではあくまでメインはApple Intelligence。
ChatGPTはApple Intelligenceでは対応しきれない部分を補完するといったポジションなのでChatGPTが軸になっているわけではありません。



もちろんユーザーがはじめからChatGPTに応答させたい場合もあると思いますが、その場合は選択できるようにもなっていますので用途に応じて使い分ければOKです。
Apple Intelligenceが対応機種はどれ?
Apple IntelligenceはApple製品すべて使えるわけではありません。
現在対応しているのは以下のモデルです。
- M1以降のチップを搭載したMac
- M1以降のチップを搭載したiPadシリーズとiPad mini 7(A17Pro)
- iPhone15ProシリーズとiPhone16シリーズ
Mac系(Macbook、Mac mini)はM1以降のチップを搭載している機種に限りますので所謂インテルMacでは使うことができません。
iPad系も同じくで、M1以降のモデル。2025年6月現在、無印iPadでApple Intelligenceが使えるモデルはありませんが、iPad mini 7(A17 Pro)についてはApple Intelligence対応となっています。
iPhoneでは15 Proと15 Pro MAX、16シリーズとなっていて、無印15シリーズは非対応です。
まとめると以下のようになります。
- M1以降のチップを搭載しているMac、iPad
- A17 Proチップ以降のチップを搭載しているiPhone、iPad mini
ChatGPT課金ユーザーはApple Intelligenceとの連携でどこまでできる?
ChatGPTの課金ユーザーはどこまでApple Intelligenceでその恩恵を受けられるのかも気になるところですよね。
現時点で僕が海外のサイトを調べてわかったことは以下のとおりです。
- 課金プランと同様の使い方ができる
- 非課金でも無料版の範囲で活用可能
- Siriとのやり取りでChatGPTを選択可能
ChatGPTの課金プランと同様の使い方ができる
ChatGPTにはPlusやProといったプランがありますが、ChatGPTで加入しているプランと同じ恩恵をApple Intelligence上でも受けることができるとのこと。
これは朗報ですよね。僕もPlusユーザーなので、GPT-4oを多用していますが、Apple Intelligence上でも使えるとなれば純正メモアプリやPagesなどの文章生成でフル活用できます。



実際はまだChatGPT上で使うことが多いですが、よりシームレスに色々なアプリ上で使えるようになればきっと活用の幅が広がると思いますで期待したいところですね。
o3などの推論モデルを選択することができるのかは現時点では不明ですが、いずれこのあたりも細かく選べるようにしてくれるとより使いやすいかもしれませんが、あくまでデバイス上で動かすとなると、さすがに端末への負荷も大きくなるので現実的ではないかもしれませんね。
非課金でも無料版の範囲で活用可能
もちろん非課金ユーザーもその範囲でApple Intelligenceと連携させることが可能です。
非課金でもGPT-4oは制限の範囲で使えますので頻繁にやり取りするような用途でなければ使えるシーンは十分にありそう。
仮に無料版のモデルでもどんどん精度は高まっているので一般的な文章の生成程度なら十分に使えるレベルに達しているのでぜひ試してみてください。



どんなモデルのAIを使ってもハルシネーション(AIが嘘をつくこと)は避けられないので情報が合っているかのチェックは自分でするようにしましょうね。
Siriとのやり取りでもChatGPTを選択可能
Siriとのやり取りでも必要に応じてChatGPTを使うことができます。
その場合、ChatGPTに情報を送っていいかの確認もしてくれるので安心して使うことができます。
基本的にはSiri単独で応答してくれますが、複雑なやり取りや専門的な分野の質問に関してはChatGPTを用いて答えてくれる仕組みになっています。
はじめからChatGPTに質問したいときはこちらから指定することで対応してくれたりもします。
一点、Siriを経由したChatGPTとのやり取りはOpen AIのアカウントにやり取りが残るようになるため、その点だけ理解しておくようにしましょう。



履歴が確認できるので便利ではありますが。
Apple Intelligenceはこれからどうなる?
まだまだ始まったばかりのApple Intelligenceですが、これからどんな進化を遂げるのかも気になりませんか?
僕も今から楽しみでしょうがないので、一緒にいろいろ妄想を膨らませてみますか。
- 画像生成のクオリティが高まる?
- 対応アプリが増える?
- いろいろなAIと連携ができる?
画像生成のクオリティが高まる?
正直まだまだ実用レベルとは言えない画像生成についてはもっと頑張ってほしいと思っています。
画像生成に特化したAIとまでは言いませんので、ChatGPTのDALL-Eレベルにはなってほしい。
iPadで手書きの絵をリアルタイムで仕上げてくれるような性能になればもっと使えるシーンが増えそうですよね。



そうなればイラストだけでなく、チラシやデザインのラフ案なんかは素人でもさっと書き上げることができますよね。マジで期待したい。
対応アプリが増える?
現時点でも色々なアプリ上でテキストを選択すれば作文ツールを呼び出すことはできます。
ただアプリ上でApple Intelligenceとの連携をシームレスにできるようになればもっと使う人が増えて便利になっていくと思います。
ChatGPTも先行者利益ではありませんが、他のAIよりも先にリリースされたことで多くのユーザーが使い始め、その結果大量の学習データが集まり精度が高まったという経緯もあるので、Apple Intelligenceもユーザーフィードバックが多くなればより進化のスピードも高まると思うんですよね。



なので対応アプリが増えれば自然と使う場面が増えてより多くの声が集まると思いますので期待です。
いろいろなAIとの連携ができる?
これも現時点ではChatGPTだけですが、いずれGeminiやClaudeなどChatGPTのライバルとも言えるAIモデルとも連携できれば面白いですよね。
僕もリサーチではGrokを使うことも多く、すべてをChatGPTで行っているわけではありません。
なので、Apple IntelligenceからいろいろなAIを使えるようになれば一つのアプリ上で用途に合わせたAIモデルが使えるのでより作業が捗りそう。



ChatGPTみたいに「Apple Intelligence」が機能としてだけでなくアプリであればいいのに。
まとめ:作文ツールだけでも使う価値あり!そのほかは進化を待て!
Apple Intelligenceについて長々と書いてしまいましたが、一旦まとめてみましょう。
できること
- 作文ツールで文章生成のアシスタント
- より自然なSiriとの会話
- プライバシーを保護したAI活用
- ChatGPTとの連携
使えるデバイス
- M1以降のチップを搭載したMac、Macbook、iPad
- A17 Proを搭載したiPhoneとiPad mini
Apple自身も言っているとおりApple IntelligenceはまだまだこれからのAI。
今後いろいろな進化を遂げながら僕たちの生活をもっと便利にしてくれることは確定していると言ってもいいでしょう。
iPhoneだって、Air podsだって、それまでの体験を一気に変えてくれたデバイス。 Appleはそういう新しい体験をいつだって実現してきましたからね。(お前Appleのなんなんだよ)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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