カメラで写真を撮るとき絞りとシャッタースピードのどっちを優先すればいんだろう・・・。
とお悩みの方いませんか?
この記事では撮影時における絞りとシャッタースピードの設定についてわかりやすく解説していきます。
この記事を書いている僕はフォトグラファーとして活動していて、普段はスナップ撮影を中心に撮っています。 たまに依頼を受けてスポーツ撮影をするときもあります。 そんな経験から絞りとシャッタースピードのどちらを優先したらいいのかを解説していきたいと思います。 ぜひ最後まで読んでみてください。
絞り(f値)とシャッタースピードはどっちを優先すればいいの?
結論:シャッタースピードを優先するべし!
はい、いきなり結論ですみません(汗)
シャッタースピードを優先する理由は『手ぶれと被写体ぶれを防ぐため』です。
多くのサイトや動画では手ぶれしないシャッタースピードの目安を『1/焦点距離』と解説しています。 ただこの方程式はもうかなり昔から常識とされてきているもので、それこそフィルム写真時代から言われているものです。
当時のカメラならそれでよかったかもしれませんが、現在の画素数では少しの手ぶれも感知してしまうため、ギリギリのシャッタースピードで撮影すると手ぶれしやすいです。
そのためあるカメラメーカーでは焦点距離の2倍と説明しているところもあるほどです。 ちなみに焦点距離が長くなればなるほど手ぶれはしやすくなります。
300mmの望遠などはかなり手ぶれしやすいためシャッタースピードは1/600くらいは欲しいというイメージですね。 またカメラの画素数によっても手ぶれのしやすさは変わります。
5000万画素とかになってくると少しのぶれも敏感に感知しますので注意ですね。
あとISO感度を上げた時も光を感じとる感度を強引に引き上げているため、手振れはしやすいので覚えておくといいですよ。
ではなぜそこまで手ぶれしないようにしなければならないのかという点についてですが、写真において手ぶれというのは一番避けなければならないミスだからです。
多少明るさが明る過ぎたり、暗過ぎたりというのは後である程度編集できます。
ボケ具合も多少なら修正することが可能です。 ただ手ぶれはどうにもなりません。
なので写真で一番避けたいミスは手ぶれということになります。 その手ぶれを避ける一番重要な要素がシャッタースピードということです。
絞りはどうするの?
では絞り(f値)はどうすればいいのか? という疑問が浮かびますよね?
絞りは写真表現における重要な要素というのは間違いありません。
現に多くの場で初めは『絞り優先モードで撮れ』と教えていますし、むしろ好みのf値で被写体を引き立たせるなど写真表現としては絞りを優先した方が作品としては上質になります。
ただf値にこだわるあまり十分なシャッタースピードが確保できないとなると高確率でぶれた写真になってしまいます。
三脚を使って撮影する風景写真などは問題ありませんが、普段の街歩きでスナップ写真を撮りたい時や、子供や動物など動いている被写体を撮影する場合は手ぶれに加えて被写体ぶれもしやすいのでシャッタースピードを十分確保しなければなりません。
晴れた日の屋外で撮影する場合にはそこまで気にする必要はありませんが、曇りや屋内での撮影の場合はどうしても暗い環境下での撮影になりますので、f値を高くして撮影するとどうしても光量不足になってしまいます。
それこそf2.8などの高級レンズが必要になりますので初心者にはちょっと厳しいですよね。
なのでこういったシーンではシャッタースピードを決めてからf値で調整するという順序で設定すると手ぶれ・被写体ぶれんない写真を撮影することができますよ。
ISOはオートでOK
写真の露出を決める重要な要素にはもうひとつ、ISO感度というものもありますよね。
シャッタースピードと絞り(f値)はトレードオフの関係になっていますが、この2つを無理なく設定するためにISO感度は迷いなくガンガン上げちゃってOKです。
よく写真が詳しい人に聞くとISO感度は極力低めにするべきと言われることもありますが、最近のカメラではそんなの気にしなくてOKです。
それこそコンテストに出すという場合に撮る作品撮りなら話は別ですが、普段の撮影やスナップ撮影ならISOをガンガン上げてシャッタースピードをしっかり確保すれば絞りも自由に設定することは可能です。
ストレスなく撮影できるので非常におすすめです。
なのでカメラの設定でISOをオートにできる場合はぜひ使ってみてください。 写真ってこんなに自由に撮っていいんだ!と思うこと間違いなしです。
実際に僕も普段はマニュアルモードでISOだけオートというこの設定でスナップ撮影していますよ。
シャッタースピードの目安
一応、よくあるシーン別で目安となるシャッタースピードを書いておきます。
- 屋外:1/500(小学校の運動会もこれでOK)
- 屋内:1/200(光量を確保するために屋外よりも低めにする)
- 高校生以上のスポーツシーン:1/1000(俊敏な動きを止めるにはこのくらい必要)
特に難しいのは体育館などの屋内で行われるスポーツ(バスケットは超難しいです) フラッシュ禁止という場合がほとんどなうえ、最近はLED照明になっているので特に暗い中での撮影になります。
その場合、画質の低下は覚悟のうえでシャッタースピードをしっかり確保できるISO感度まで上げて撮影するのがおすすめです。 画質の低下といってもスマホで撮影するよりは断然キレイですし、拡大してみなければ十分使える写真は撮れます。 機会があったらぜひチャレンジしてみてくださいね。
シャッタースピードの記事についてはこちらで詳しく解説していますのでよかったら読んでみてください。
≫ 【シーン別】シャッタースピードの目安【ミスショットが減る】
まとめ:絞り(f値)よりもシャッタースピードを優先すべし!
結局はISO感度を躊躇なく上げることができればシャッタースピードも絞りもある程度自由に設定できます。
カメラの性能も毎年びっくりするほど上がっていくので昔では考えられなかったISO6400や12800まで上げてしまっても拡大して印刷でもしない限り十分キレイな写真が撮れてしまいます。
変にISOはなるべく低く!という迷信を信じてシャッタースピードや絞りで色々悩むより、自由な撮影を重ねてたくさんの写真を撮った方が絶対幸せになれますよ(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。 このブログではカメラに関する情報を発信していますので、よかったらぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
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